デイサービス利用者の特徴を知る

デイサービスを利用する人とは

デイサービスは超高齢化社会になった日本になくてはならない存在になっています。高齢者が増えるのと比例するようにデイサービスも増えています。デイサービスで働くことを考えている人は、実際にどのような利用者がいるか把握しておくことが大切です。イメージを具体的にすることにより、働き始めた後にスムーズに職場の仕事に取り組むことができるでしょう。
まずデイサービスを利用する人は、誰かの介護が必要ということを知っておきましょう。高齢だけれど元気にあふれていて、自分一人でどこにでも行けるような人がデイサービスに来るイメージが強いかもしれませんが、高齢者の話し相手をするような気持ちで働き始めると違和感があるかもしれません。

利用する条件があります

デイサービスは、食事や入浴の介助を受けられる、身体が不自由な人にとってありがたい場所です。逆に健康で自分一人で何でもできる高齢者には、必要のない施設ということになります。意外と知られていないことですが、デイサービスを利用するためには条件があります。その条件とは「要支援1以上、要介護1以上」です。要支援、要介護度とは、支援や介護レベルで言えば、最も低いレベルになります。このレベルの利用者がどのような状態か知っておきましょう。
自分で日常生活を送ることは何とかできるが、一部の生活では介助が必要な状態、あるいは介助を受けることで現状の生活を送れている人、また状況を悪化させないためにサポートが必要な人などです。デイサービスを利用する高齢者の方の多くは、この要支援1、要介護1程度の利用者になります。

もっと大変な状態の利用者もいます

「要支援1以上、要介護1以上」がデイサービスの利用条件ですが、「以上」ということは、もっと支援や介護が必要な利用者もデイサービスを訪れるかもしれないということです。支援度や介護度のレベルが高い高齢者の利用者のサポートをすることは、やはり要支援要介護レベルが軽い人に比べると困難です。デイサービスで働くスタッフの介助スキルのレベルの高さも必要になりますし、サポートするための体力も必要になります。利用者一人一人状態が違うのですから、個人の状態にあったサービスをすることが介護士を始めとするスタッフに求められます。介護・支援レベルが高い人を担当することができる人材は、どのデイサービスでも求められる貴重な人材になります。
これから初心者としてデイサービスで働きたいと思っている人は、いずれこのような利用者に対しても、的確なサポートができるように努力することが必要になります。またデイサービスの利用者は、デイサービスで楽しく安全に時間を過ごしたいと思っています。思いやりの心と細心の気配りができることも大切です。